パレスチナ人の男性は、COVID-19に罹患した母親を毎日窓から見舞いに通っていましたが、結局母親は亡くなりました。

外壁をよじ登り、窓の外に座り、新型コロナウイルスに感染した73歳の母親が病棟で亡くなるのを遠くから見守る……。インドのニュースサイト「インディアタイムズ」は20日、流行中に起きた悲痛な物語を伝える一連の写真を掲載した。

この男性の名前はスワティで、ヨルダン川西岸ヘブロン県出身のパレスチナ人青年であると伝えられている。数週間前、スワティさんの母親が新型コロナウイルスに感染し、重篤な状態になった。スワティさんは毎晩、ヘブロン州立病院の集中治療室の外壁から窓まで登り、窓の外に座って母親に会い、別れを告げるしかなかった。

報道によれば、スワティさんは窓の外に座って母親を見つめていたが、73歳の母親は窓越しに末っ子の姿を見た直後に亡くなったという。

「私は集中治療室の窓の外に無力に座り、彼女の最期の瞬間を見守った」とアル・スワティさんはアラブ・ポスト紙に語ったと伝えられている。

報道によると、この写真は19日、国連代表で非営利団体パトリオティック・ビジョンのCEOであるモハマド・サファ氏によって初めてソーシャルメディアで共有された。

サファさんはこう書いている。「新型コロナウイルスに感染したパレスチナ人の女性がいた。彼女の息子は毎晩病室に潜り込み、母親が亡くなるまでそこに座って見守っていた。」↓