重慶の洪水被害額は24億元超

重慶の洪水被害額は24億元超

重慶市応急管理局党委員会委員・政治部長の鄒宇氏は21日、メディアに対し、「2020年長江洪水第5号」と「2020年嘉陵江洪水第2号」が重慶市を通過し、26万3200人が被災、25万1000人が緊急避難、直接的な経済損失は24億5000万元に達したと発表した。今のところ死傷者は出ていない。

四川盆地の継続的な大雨の影響により、長江は2020年第5号洪水、嘉陵江は2020年第2号洪水となった。これは今年の洪水期以来、重慶の主要河川で最大の洪水であり、重慶区間の長江と嘉陵江の歴史上まれな洪水でもある。 8月20日午前、「2020年長江洪水第5号」と「2020年嘉陵江洪水第2号」の洪水ピークが重慶市中心部を通過した。
重慶市政府新聞弁公室は同日、重慶市の洪水防止、救助、災害後の救援と復興に関する記者会見を行った。鄒宇氏は、今回の洪水ピークが通過し、重慶市の長江と嘉陵江の区間は洪水防止レベルを大幅に超過し、重慶市の潼南、銅梁、合川、北碚、永川、江津など主要市街地の中心市街地に多大な影響を与え、洪水防止状況は非常に深刻であると紹介した。
8月20日午前8時現在、洪水のピーク時には重慶市の15の区と県で26万3,200人が被災し、25万1,000人が緊急避難、13万2,700人が緊急移転・定住、3,444人が緊急生活援助を必要とし、2万3,700軒の商店、860の企業・機関・商業市場、320の河岸道路、148の橋、194の車庫、4万2,000台の駐車スペース、663台の自動車、70の船着場・駅、84の河岸公園・広場が洪水で水没した。4,095軒の家屋が倒壊し、8,636ヘクタールの農作物が被害を受けた。
災害発生後、市は2万8000人の合同緊急救助隊と3400台以上の大型救助機材を動員し、最前線の洪水対策・救助活動に参加した。
この洪水を受けて、重慶市は災害救援資金1980万元を前もって割り当て、救援物資9万4000点と大量の飲料水、インスタント食品などを緊急に派遣し、被災地を支援した。被災した県と地区は、テントの設置、教室や公営住宅の撤去、親戚や友人宅への滞在の手配など、さまざまな措置を講じて被災者の移動と再定住を確保した。また、キルト、衣類、パン、牛乳、ミネラルウォーターなどの救援物資を速やかに被災者に配布し、被災者が食べるもの、着るもの、仮住まい、きれいな飲み水、病気の迅速な治療を得られるよう保証した。